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第 19 章 リモートファイルの使用

php.iniでallow_url_fopenを有効にした場合、 パラメータとしてファイル名をとる関数の多くでHTTPおよびFTPのURL を使用することができます。加えて、include(), include_once(), require(), require_once() 命令でURLを使用することができます。

注意 PHP 4.0.3以前のバージョンにおいては、URLラッパーを使用するために、 configureオプション --enable-url-fopen-wrapper を使用してPHPをconfigureを行なう必要があります。

注意 Windows上では、リモートファイルに include() および require() 文を使用することはできません。

例えば、リモートWebサーバーにファイルをオープンし、データを出力、デー タベースクエリーに使用するか、単にWebサイトのスタイルに合わせて出力 を行うことが可能です。

例 19-1リモートページのタイトルを得る

<?php
$file = fopen("http://www.php.net/", "r");
if (!$file) {
  echo "<p>Unable to open remote file.\n";
  exit;
}
while (!feof($file)) {
  $line = fgets($file, 1024);
  /* タイトルとタグが同じ行にある場合のみ動作します。 */
  if (eregi("<title>(.*)</title>", $line, $out)) {
    $title = $out[1];
    break;
  }
}
fclose($file);
?>

(正しいアクセス権限を有するユーザとして接続した場合には) FTPサーバにファイルを書き込むこともできます。 この方法では、新規ファイルを作成することのみができます。 既存のファイルを上書きしようとした場合には、 fopen()の処理は失敗します。

'anonymous'以外のユーザーで接続を行う場合、URLの中で 'ftp://user:password@ftp.example.com/path/to/file' のように ユーザー名(そして多分パスワードも)指定する必要があります。 (Basic認証を要求された際にHTTP経由でファイルをアクセスする場合と 同じ種類の構文を使用することができます。)

例 19-2リモートサーバーにデータを保存する

<?php
$file = fopen ("ftp://ftp.example.com/incoming/outputfile", "w");
if (!$file) {
    echo "<p>Unable to open remote file for writing.\n";
    exit;
}
/* データをここに書きます。 */
fputs ($file, $_SERVER['HTTP_USER_AGENT'] . "\n");
fclose ($file);
?>

注意 上の例からリモートログに書きこむためにこの手法を使用することを考えるかも しれません。 Unfortunately that would not work because the fopen() call will fail if the remote file already exists. 分散ロギングのようなことを行うには、 syslog() の使用を考えてみて下さい。